2019/2/5
入居者に喜ばれる設備をターゲット別にご紹介!
2月に入り、徐々に春が近づいてきました。
春といえば引っ越しの季節です。マンションやアパートのオーナーさまにとっては入居者の入れ替わりが多く、安定した収益化のためにさまざまな工夫を凝らしているでしょう。内装の設備を入れ替えたり、暮らしに合わせて新しい機能を搭載したりと忙しくなさっていると思います。
しかし闇雲に機能を実装したところで、入居希望者に響く環境はできません。まず大前提として「ターゲット」を決めることが賃貸経営には必要です。
そこで今回は入居者の心に響く住まいの作り方と、必要不可欠な設備をターゲット別にご紹介します。
■立地や家賃を踏まえて「ターゲット」を設定しよう
「誰にでも魅力的に映る部屋」はありません。人ぞれぞれの状況によって必要な設備は違います。たとえば20代前半の男性にとっては魅力的でも、70代の老夫婦にとっては要らない機能があるでしょう。
だからこそ、一体どのような層に住んでいただきたいのかを設定し、確実に喜ばれる機能だけを実装しましょう。コストを抑えたうえで魅力的な住まいをつくれます。
ターゲットを決めるヒントになるのが立地と家賃です。自ずと狙うべき顧客が決まるでしょう。
今回はファミリー層と、単身者、それに今後増えるであろう高齢者の3つターゲットのパターンをご紹介します。
1.ファミリー層は広めの間取りと防音設備
家族で生活を2LDKや3LDKは必須でしょう。またお子さんが小さいことを考えると防音性の高い部屋は、より魅力的に映ります。また駐車場の有無も気になるポイントでしょう。
お子さんがいる場合はセキュリティ機能も重視されます。エントランスのオートロックなども整えておきましょう。
2.単身向けは性別までを設定
単身者はそこまで広いスペースが必要ありません。1Rから1DKなどが適しています。また最近、人気が高まっているのが宅配ボックスです。スムーズに荷物を受け取れます。
ここまではすべての単身者にいえることです。ただし性別によってニーズが変わります。女性であれば独立洗面台やセキュリティ機能を求める方が多いことを覚えておきましょう。
3.高齢者が喜ぶのは安全性
高齢者はバリアフリーを意識した室内を求めています。手すりを付けたり、段差を解消したりしましょう。そのほかに転倒に備えて床の素材をやわらかくするなどの配慮も効果があります。
■「全員に嬉しい」も、もちろんある
マンションやアパートのオーナーさまは、入居者率を高めるためにまずターゲットを決めましょう。対象者の好みにフィットする設備を備えることで、他の住まいよりも魅力的な空間が完成します。
ただしターゲットに関係なく、どの住まいも意識すべきことはあります。「建物の外観の美しさ」や「整頓されたエントランス」「広い動線」などはすべての内覧者にとって嬉しい要素です。最低限、整備しておきましょう。
マンションやアパートの空室が出て困っているという方は一度問題点を見直し、リフォームをご検討されてみてはいかがでしょうか?