2018/8/10
ヒートショックは冬だけじゃない! 夏や秋口にも発生のリスクが
ここ数年で急増しているのが入浴中の死亡事故。
そのほとんどの原因が「ヒートショック」による脳梗塞や心筋梗塞だといわれています。
高齢化が進んでいる現代だからこそ、2世帯、3世帯で暮らしているご家族は気を付けましょう。
今回は「そもそもヒートショックとはどのような事故なのか」また「ヒートショックを予防するための浴室」についてご紹介します。
■そもそもヒートショックってなに?
「ヒートショック」とは、気温の差が激しい場所を行き来することで血圧が乱高下し心筋梗塞や脳梗塞などの重大な病気を引き起こす現象のこと。
冬場の入浴時に多発する事故で、エアコンの効いた温かい室内から、寒い脱衣所を通って熱いお湯に入ることで、発生します。
2015年の調査によると、入浴中の事故死者数は全国でおよそ1万9000人で、そのほとんどの原因がヒートショック。交通事故による死者の約4倍近くの方が犠牲になっているのです。また高年齢層が特に影響を受けていることも抑えておきましょう。
■ヒートショックは夏場や秋口にも起こる
ヒートショックの時期別発生件数をみると、12~2月にかけて急増していることが分かります。
冬場はリビングと浴室との気温差が激しく、身体に負荷がかかりやすいので、こうした問題が起こるのです。
しかしもう一つ注目したいのが、9月から10月にかけて急増していること。
秋口に入るタイミングでヒートショックは顕著に現れます。
10月は8月や9月と比べて、気温が一気に下がる季節。
夏場の気温に慣れた身体が冷やされることで、ヒートショックが起きやすくなるのです。
また、夏場も油断できません。
とくに室内に脱衣所がなく、リビングからそのまま浴室に入っている方は注意しましょう。
クーラーを聴かせた夏のリビングは気づけば大幅に気温が下がっており、冬場と変わらない環境になっている場合があります。
冷えた身体のままお湯につかることで、ヒートショックが引き起こされ、脳梗塞や心筋梗塞になってしまケースもあるのです。
■ヒートショックを予防するための方法
ではヒートショックの脅威から身を守るために、どのようなことに注意すればいいのでしょうか。列記してみましょう。
1. 断熱性がある窓を導入
断熱性があることで、外の空気を取り入れにくくし、室内の空気を逃しにくくできます。
秋口や冬場の冷たい空気を室内に取り入れないことで、体温の変化を抑制できるのです。
2. お風呂の床を断熱性
窓だけではなくお風呂の床を断熱性にすることで、ヒートショックを予防できます。
浴室内を温かく保つことが効果的。寒暖差を無くしましょう。
3. 洗面所はヒーターを導入
温かいリビングから、寒い洗面所で服を脱ぐときに、血圧は急上昇します。
洗面所を温かく保つことで、体温を高く保ちながらお湯に浸かることができ、ヒートショックにかかりにくい状態を作れるのです。
■ヒートショックから身体を守るための浴室
最後に断熱性の高い、暖かいお風呂の床を導入したい方におすすめしたい設備を紹介します。
1. LIXIL「サーモタイル」
2. Panasonic「床・壁・天井断熱」
3. TOTO「ほっカラリ床」
これらの設備はヒートショック予防に最適ですので、特に高齢者の方にはおすすめです。
ヒートショックは誰にでも起きること。
「自分には関係ない」なんて思わずに、安心して過ごせる浴室を実現しませんか?