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2018/9/25

シャワーヘッドの選び方



シャワーの起源は19世紀のイギリスに遡り、日本に広く普及したのは20世紀後半のことです。それ以前は、手桶でわざわざ浴槽の水を汲んで利用していたことを考えれば、シャワーは人々の入浴スタイルそのものを大きく変えるほど、便利なものということできるでしょう。

そして現代では、シャワーの進化はさらに進み、様々な便利な機能を備えたシャワーヘッドが登場しています。しかし、便利になった反面、選び方がわからずに困ってしまう方もいらっしゃるでしょう。

この記事ではシャワーヘッドの選び方を、わかりやすく解説します。


1. シャワーヘッドを選ぶポイント1:価格

シャワーヘッドは安いものであれば1000円以下で購入することができますが、高機能なものになると10000円以上するものも珍しくありません。当然、機能性には大きな差がありますが、まずは予算感を決めてから商品選びを行うことをおすすめします。


2. シャワーヘッドを選ぶポイント2:節水・節ガス性能


省エネ性能も、シャワーヘッド選びの際にはぜひ重視したいポイントの一つです。特に重要なのが、手元止水機能。シャワーヘッドに取り付けられたボタン一つで、放水を止めることができるものです。

小まめにon/offを切り替えながら、必要な時にだけシャワーを出すことができるので、大幅に水道代・ガス代を節約することができます。

また、シャワーヘッド自体に、少量の水を勢いよく放水できる節水機能がついたものもあります。


3. シャワーヘッドを選ぶポイント3:浄水機能


水道水に含まれる塩素を除去する機能です。塩素は経皮で吸収される有害な物質なので、シャワーヘッド選びの上で最も気を付けたいポイントといえます。

塩素が含まれる水道水を浄水にろ過するカートリッジには、主に以下の3種類があります。


ビタミンC(アスコルビン酸)
溶液や粉末状のビタミンCがカートリッジ内に入っており、一瞬で残留塩素を100%除去してくれる、高い浄水性能を持つため、水の勢いがほとんど衰えません。ただし、カートリッジの寿命が短いため、小まめな交換が必要になります。

活性炭
炭素との化学反応により塩素を除去する活性炭カートリッジ。その特徴はなんと言っても非常に寿命が長いことです。メーカーにもよりますが、5カ月~1年程度は持つので、交換の手間がほとんどかかりません。
ただし、塩素との反応速度は遅いので、水勢は弱めです。また、最初は100%に近い除去率がありますが、徐々に除去率は低下し、交換時期が来る頃には、50~60%程度になってしまいます。

亜硫酸カルシウム
亜硫酸カルシウムが硫酸カルシウムへと変化する還元力によって残留塩素を分解する亜硫酸カルシウムカートリッジ。寿命、反応速度ともに、活性炭とビタミンCの中間くらいの性能です。ただし、反応温度が40℃くらいなので、冷水ではあまり除去率が高くなりません。また、活性炭と同様に、徐々に除去率は低下していきます。

それぞれ一長一短あるので、重視したいポイントによって、カートリッジのタイプを選ぶとよいでしょう。

もしアトピー対策としてシャワーヘッドの交換を検討しているのであれば、上記に加え、「日本アトピー協会推薦品」からシャワーヘッドを選ぶのがおすすめです。


4.その他の便利な機能


最新のシャワーヘッドには、様々な便利機能が搭載されているものが多数あります。

カートリッジを長持ちさせたい場合には、原水と浄水の切り替え機能がついたものを選ぶと良いでしょう。入浴時は浄水、浴槽の掃除は原水といった形で使い分ければ、カートリッジの寿命を節約することができます。

また、日本ではあまり出番が無いかもしれませんが、硬水地域では、水の硬度を調整できる機能がついたシャワーヘッドを選ぶという選択肢もあります。硬水を軟水に変えることで、シャンプーなどの泡立ちを良くすることができます。

入浴体験を高めたい方は、マッサージやミストなどの機能がついたものがおすすめです。頭を洗うだけで頭皮をスカルプマッサージできるもの、ミスト機能で浴室をミストサウナにできるもの、マイクロバブルで毛穴の汚れまで綺麗に洗い流せるものなど、まるでスパに通ったような満足感を得られる高機能なシャワーヘッドもあります。


まとめ
シャワーヘッドの選び方のポイントとして、価格、節水・節ガス性能、浄水機能、その他の便利な機能の4つをご紹介しました。重視するポイントは人それぞれで異なると思いますので、この記事を参考に、自分の希望にぴったりのシャワーヘッドを選んでみてください。